2015年6月2日火曜日

2015.5.28-29 [3年 山の学習]


山の学習1(3年 もみのきコース)

5月28日(木)から29日(金)にかけて、3年生の宿泊学習が行われました。バスの車窓から田や畑、山あいを流れる太田川を眺めながら、約1時間半で新緑のもみのき森林公園に到着しました。

開校式で、代表児童がもみのき荘の方へ元気よく挨拶すると、さっそく各自の部屋やリュックの置き場、避難路を確認しました。どのグループも班長や副班長の声に応えながら、きびきびと行動します。




始めのプログラムは、近くの山の斜面までのピクニック、道端には野草の宝庫、様々な樹形や新緑の眩しさ。遠く広がる山なみに、冠山も見えます。お弁当を広げ、満足そうにおにぎりをほおばっていました。小さくかわいい紫のハルリンドウや黄色のお花畑のようなタンポポモドキ(ブタナ)に歓声がわき、いくつもの花飾りができました。

 
 

午後からは、楽しみにしていた魚つかみどりです。足元をくすぐるようなイワナの動きに思わず歓声がわきます。始めの一匹がとれればしめたもの次々と捕まえる男子の活躍にびっくりします。獲れない子に魚一匹手渡す男子もいます。岩の間に手を突っ込み、指を口にくわえられた児童も嬉しそう。めったにできない体験に大喜びでした。

 
 

お風呂では、公衆浴場でのマナーをしっかりと身につけ、湯船にゆったりつかり笑顔のひとときとなりました。
夕食後は、夕ぐれ散歩。かすかに残る夕焼けもいつの間にか闇が濃くなります。おうちの方のいる広島の方角を確認した後は、暗い山の中にみんなでそうっと入っていきました。
「列から離れると、戻れなくなっちゃう。」と緊張の声。広場まで来たとき「あっ、星が見える。」木星がうす雲を貫き、輝きを見せています。見上げるとぼんやりとした上弦の月も、ちょっと幻想的な散歩になりました。
生活のめあての「自分のことは自分でする」を守って、リュックの中の整頓をした後は、みんなで布団敷き。布団係を中心にどのような向きに布団を敷いたらよいか作戦会議。どのグループも協力してできました。お布団にくるまれ、素敵な一日を感じながらぐっすりと休みました。
 
二日目は朝日が眩しいよい天気になりました。布団やシーツの片付けも、互いに声を掛け合っていつの間にか終了。朝の会も先生のお話をよく聞いて、次のクラフトと自然探検に気持ちが高ぶります。
自然探検では、自然に詳しいお二人のインストラクターについて学びました。ウツギの枝を使った笛、もんで傷口につけると薬になるヨモギの葉や蛇の模様をしたマムシグサ、ホトトギスやウグイスのさえずりなど豊かな自然に触れることができました。
 
 
 
クラフトでは大小の羽を合わせた風車作りです。和模様の千代紙を竹の先に貼り付けると大小で向きが逆になり、色が混ざってきれいな回り方をします。気に入った色合いを楽しみながら、風情のある風車を作りました。ほどよい風も吹いて、みんな風に向かって走り出します。高く掲げて「風力発電だよ。」と自慢する児童もいます。二日間のプログラムで生活のめあての「自然の野山に親しむ」も満足のゆくものになったようです。
 
 
 
楽しいプログラムができたのも、安全に運転してくださったバスの運転手さん、イワナの準備やおいしい食事を用意してくださった宿舎の方々のおかげです。閉校式でお世話になった宿舎の方へお礼の挨拶を済ませると、広島への帰路につきました。生活のめあての「だれにでもあいさつ」では、感謝の気持ちをしっかりと表せた二日間になりました。
 
児童は、今回のプログラムでくすのきの目標とする実践力の育成につながる多くの体験を積みました。子供たちの満足の笑顔から、今後の山の学習やよりよい学校生活に、身についた実践力がつながっていくものと確信できました。